ひずんだイメージを大幅に改善!
"ベータテスターとして RollingShutter を試しましたが、ひずんだイメージを大幅に改善することができ、効果的なトラッキングが行えました。非常に素晴らしいイメージ補正機能を搭載しているので、VFX オンライン講座 FxPhD でのカメラトラッキングコースでプラグインを導入しました"
Victor Wolansky(FX PhD 講師)
RollingShutter(ローリングシャッター)とは
RollingShutter は、RED ONE や iPhone など CMOS(シーモス)カメラで撮影した際に発生するイメージの "ゆがみ" や "ひずみ" を自動補正する After Effects プラグインです。
ライン露光順次読み出し方式(ローリングシャッター)を行うCMOSセンサーは、CCDに比べ、少ない電力で、高速の読み出しを、低価格で実現するというメリットがあります。
しかし一方、素早く動く被写体をとらえたり、カメラを左右にパンニングした際、動く被写体が歪んだり、画面にひずみが発生するCCDでは見られない現象が生じてしまいます。
RollingShutterは、Local Motion Estimation technology(ローカルモーション推定技術)を使用することで、この "動体歪み" や "ひずみ" だけを取り除くことを実現します。
CMOS(シーモス)カメラでの問題
CMOSカメラは、イメージを単体のスナップショットとして撮影するのではなく、イメージの上から下までの全フレームをライン(走査)ごとに記録します。
このため、動きの速いオブジェクトやカメラを急にパンした際にフレームを横切るオブジェクトの場合、イメージが斜めに歪んでしまいます。
その他にも、手持ちカメラで撮影した際のイメージの揺れ、フラッシュライトまたはストロボを使用した際の露出、などの問題が起こります。
またこのようなイメージのひずみは、ポストVFXプロダクションでの3Dトラッキングを困難にします。これは、トラッキングポイントがひずんでしまったり、正確な結果を得ることができなくなるためです。
CMOSカメラ 例:RED ONE、XDCAM EX (Sony)、iVIS HF20 (Canon)、iPhoneなど
Local Motion Estimation テクノロジー
RollingShutter は、Local Motion Estimation technology(ローカルモーション推定技術)を使い、カメラと相対的に動いている部分のイメージを修正します。
異なる方向/スピードで動いている場合でも、修正することができます。
またこの補正によって、実際には動いていない部分が歪んでしまうことはありません。動いていない部分をマスクで処理したりすることなく、動いている部分のみを処理できます。
バスの手前にある電柱に注目してください。発生した "ひずみ" の逆方向へ画像をひずませることで補正すると、歪みがない部分までひずみが生じてしまいます。 RollingShutterでは動いている被写体のみに補正がかかっていることを確認頂けます。下の画像にマウスポイントに合わせてください。適用前と適用後をご覧頂けます。
※マウスポインタを画像に合わせてください。動いていない電柱はそのままに、動いているバスだけが補正されているのが確認できます。
イメージの改善
RollingShutter は、ゆがみ、揺れの問題を VFX アーティストの視点から処理します。イメージのひずみを最小限に抑えたり消すことで、ひずんでいるイメージを大幅に改善します。
この補正によってトラッキングソフトウェアが映像のひずみに影響されず、非常に効果的にトラッキングを行うことが可能になります。