クリエイターズ ビュー/Primatte Keyerの活用例(完成ビデオ)
まずは、今回、中野氏がPrimatte Keyer を使って実際に作成された活用例の完成ビデオをご覧ください。
プロのコンポジターが伝授するクロマキー合成方法中野陽仁 氏によるPrimatte Keyer 解説"クリエイターズ ビュー" 今回は、日頃、映画、テレビなどVFXのコンポジットを手掛けられる 中野陽仁 氏に、クロマキーで美しく合成するためのキーイングテクニックを解説頂きました。 キーイングツールとして紹介 頂くのは、Red Giant社のプラグインソフト Primatte Keyer (プライマット キーヤー)です。 ビデオでは、Primatte Keyer の パラメーターの説明に留まらず、美しいクロマキー合成にするための中野さん独自の考え方、テクニックを披露頂いております。特にパート2、実写の人物合成を行う映像クリエイターさんに必見です。 クリエイターズ ビュー/Primatte Keyerの活用例(完成ビデオ)まずは、今回、中野氏がPrimatte Keyer を使って実際に作成された活用例の完成ビデオをご覧ください。 中野氏が解説で使用されている After Effects プロジェクトを配布中!
Primatte Keyer の評価用プロジェクトとして解説と合わせてご活用ください。
![]() ※配布するグリーンバック素材について:製品の評価のみにご使用頂けます。評価以外の使用、再配布などはできません。 1) Primatte Keyer の基本的操作方法ビデオ1では、After Effects にて Primatte Keyer の基本的な使い方をご紹介致します。
パラメーターの主要項目です。
(05:00)まずは、キーとなる色のサンプリングです。Keying>Selection>Select BG ボタンを選択し、キーイングする背景のからできるだけエッジに近いカラー(この場合はグリーン)を選択します。
(06:50)続いて、バックグラウンドのノイズ除去です。Keying>Selection>Clean BG を選択。Sampleing Style>Point(ポイント)からRectangle(レクタングル)に変更。背景のノイズは範囲が広がっているので、広範囲でサンプリングします。
(10:00)更に、Keying>Selection>Clean FG ボタンで、フォアグラウンド、前景、人物をクリーニングします。
(11:15)抜け具合を確認するため背景に別レイヤーを置いてみます。エッジや人物の頬に背景色が残っています。このスピルを抑制する一つがKeying>Correction>Spill Sponge(スピル スポンジ)です。スピルを除去したい部分をサンプリング。肌の色が変わり過ぎてしまう場合。この微調整はRfinement>Spill Plus、Minus で行えます。またComposite Controls >Spill Killer を使ってスピル抑制を行うことも可能です。
(19:10)背景を置き、エフェクト>ブラー&シャープ>ブラー(滑らか)でぼかし調整します。Lgith Wrap(ライトラップ)機能は、背景色を身体を周り込ませ、背景と人物をなじませる時に有効です。Composite Controls >Background Layer>背景レイヤーを選択。Background Blurなどで背景の映り込み具合を調整します。 2)自然で美しいクロマキー合成を行う丸秘テクニック
マスクで重要なポイントは、エッジのディティールをいかに綺麗に保ったまま、背景を抜くかということです。具体的には、エッジで、人物で髪の毛先とか不透明な具合を残しつつ、服や機械のような抜けは割と固めに残す。それぞれの部位によってエッジのディテールが違うので、それぞれの特徴を残した方が、合成する時に背景になじみやすくなります。
但し、一つのレイヤーでキーイングの全行程を行った場合、エッジを奇麗に保とうとすると、時にコアやアウトサイドに抜けない部分が残る。逆にコアやアウトサイドを奇麗にすると、エッジが潰れてしまうことがあります。そんな問題を解決する方法があるんです!
クロマキーの合成方法として、頭部と胴体など、身体のパーツ毎にマスクを掛ける方法がありますが、本解説では異なる方法をご紹介します。
(04:50)この行程を説明しやすくするためNukeを使って説明します。
(11:00)通常、マスクの段階ではあまりSpillを行いません。テレビや映画では、VFXの行程は、複数のカットを複数の人たちで共有し担当することが多くなります。その際に重要なことは、色を統一することです。具体的にはスピルを各自が掛けると色が変わってしまいます。更に合成でなじませる時、別にカラコレするとまた色が変わります。すると色が合わなくなって、つながけて見ると違和感が出ます。Spillは値を決めて共有することで全体の統一を保てます。また合成の際、マスク作成と合成は別の方が担当することが多いです。そのため白黒のマットさえあれば、作業がスムーズに行えるというわけです。 3)丸秘テクニックを用いた Primatte Keyer の活用方法ビデオ3では、2の丸秘テクニックを実際に活用して、実際に After Effects での Primatte Keyer を使ったクロマキー合成を解説致します。
(01:30)具体的に人物のアップの素材から、髪の毛のディテールを残して、キーイングマスクを作成してみます。Keying>Selection>Select BG、もしくはKeying>Selection>Detail>Base Color Sample で背景色を選択します。
(04:40)このエッジのレイヤーを複製して、コアな部分(内側を埋める)のマスクを作成します。
(07:50)では、外側の抜けきれていないノイズを削りましょう。コアのレイヤーを複製。マスクのエッジを一回太らせます。エフェクト>マット>チョーク>チョークマットの値をマイナスにしてマスクを太らせます。
(10:50)この3つのレイヤーをプリコンポーズします。このプリコンポーズしたレイヤーは、マット、アルファマットのみとして使用して、カラーのレイヤーは元のオリジナル素材を使用します。これをまたプリコンポーズし、続いて背景を置きます。 スピル除去に色相彩度、トーンカーブを使用します。
(14:40)エッジの部分が固いので、Compsite WizardのEdge Blurを使って、エッジのぼけを調整します。スピルする場合、基本的にグリーンの部分だけを変える。カラコレの一種なので、変更したい部分だけを変える必要があります。スピルする時に気をつけなければならないのは、人の肌の色を変えてしまうことです。 Primatte Keyer のサンプルプロジェクトもぜひご活用ください!中野氏によるクロマキー合成方法、いかがでしたでしょうか?ぜひクロマキー合成のお仕事のご参考にして頂ければと思います。 中野氏が解説で使用されている After Effects プロジェクトを配布中!
Primatte Keyer の評価用プロジェクトとして解説と合わせてご活用ください。
![]() ※配布するグリーンバック素材について:製品の評価のみにご使用頂けます。評価以外の使用、再配布などはできません。 解説:中野陽仁 さんのご紹介
コンポジター:カメラで撮影された実写映像とCGで作成した素材、背景マットペイントを合成し、一つの映像を作り上げる。映像素材に対して画像効果を施したり、エフェクトを実際に作成しそれを映像素材に合成する。主にAfter Effects や Nuke を用いた合成、ロトスコープやキーイングによるマスク作業からCG素材やマット画を実写プレートに統合する一連の作業を行っています。
コンポジターとして関わった作品(一部抜粋): 『のぼうの城』 2012年秋公開 『カイジ2 人生奪回ゲーム』 2011年秋公開 『八日目の蝉』 2011年春公開 『牙狼〈GARO〉〜MAKAISENKI〜』2010年-2011年放映 『牙狼〈GARO〉〜蒼哭ノ魔竜〜 -GARO SOUKOKU NO MARYU-』2013年2月23日公開予定 ブログ:ILO - I love compositing!! |